まちなか和伊のバル
バルとは南ヨーロッパにある喫茶店や居酒屋などの食堂のこと。
現地の人たちにとっては気軽に立ち寄ってお酒と料理を楽しむ場として、またコミュニケーションの場として親しまれている。そんな彼らの生活習慣に根ざした空間が佐野のまちなかにも。
イタリアンとフレンチの修行を積んだ店主の本格的な洋食をはじめ、和のテイストを盛り込んだ料理が楽しめる。
ワインはもちろんのこと、厳選した日本酒や焼酎のラインナップにはお酒好きも納得。
撮影したメニュー
ラムチョップ・トリッパのトマト煮・ピクルス
オープンキッチンで焼き上げるラムチョップは特製ソースで羊肉の風味はそのまま、食べやすく工夫されている。
トリッパ(牛の第2胃袋)のトマト煮はまさにイタリアンバルの一品。は丸一日という時間をかけた丁寧な下拵えで、ワインとの相性も抜群。色合いも鮮やかなピクルスもしっかりと主役を支えている。
※写真はソースをかける前に撮影したもので、実際のメニューにはソースががかります。
洋食のルールに縛られず気軽に楽しんでほしい
― 店名は片仮名で「ヨルイチ」ですが、店名の由来はどういったものがあるのでしょうか?
店長・神山さん(以下神山):僕が好きな小説のタイトルから取りました。
小説自体はなんでも望むものが手に入る市場のお話なんですが、気軽に洋食とお酒を楽しめるお店をイメージしています。
― 焼きたてのラムチョップはおいしそうですね。ラムチョップやトリッパなどは、ほかではあまり見かけない食材ですよね。
神山:僕自身が羊肉が好きなんですよ。やはりラムだからクセはあるんですが、食べやすくするためにソースを工夫しています。
トリッパも仕込むのに手間がかかる食材で、作るのに丸一日かかってしまいますが、是非皆さんにも召し上がってほしくてメニューに加えています。
― 今回撮影させていただいたメニューについてお勧めの食べ方はありますか?
神山:ラムチョップなどは手に持って食べていただいてもいいですし、洋食のルールに縛られずに楽しんでいただきたいねすね。ラムチョップでハイボールを飲む方もいますしね。
― 型にとらわれないお店ならではの楽しみかたですね。今後扱ってみたいメニューや食材はありますか?
神山:僕自身料理の道に入ってまだ10年なので、むしろ挑戦したいものの方が多いですね。ベースが洋食であるのには変わりはありませんが、和食の要素も取り入れていきたいですね。
― ありがとうございました。
スペインなどではバルで食事をしたりお酒を飲んだりすることは、日常生活の一部。食べたいものを食べて飲みたいお酒を飲んでまちなかの夜を楽しみたい。
記事:横手貴史
撮影:大塚由香里
SHOP DATA
住所:栃木県佐野市伊賀町21
電話:0283-55-7436
〈ランチ〉 11:30~14:30(L.O.14:00)
※ランチは平日限定です。
〈ディナー〉18:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:月曜日
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