伝統の中に生まれる新たな味
昭和47年創業
店構えは昔ながらの蕎麦屋さんだが、創業当時から続く定番メニューはもちろん、栃木市の「肉のふきあげ」で修行した2代目店主が提案する洋食メニューが注目を集めている。
撮影したメニュー
・ハンバーグ膳
箸を入れると肉汁があふれ出すハンバーグは、店内の肉挽き機でひき肉から作っているこだわりの一品。
付け合わせのたっぷりキャベツも直前まで冷やしシャキシャキの食感になるようにこだわっている。
牛骨から時間をかけて仕込んだ特製のデミグラスソースもハンバーグとの相性抜群で、肉を知りつくした店主ならではの逸品。
まちなかの食堂でありつづけたい
― 屋号やお店の雰囲気からすると本格的な洋食のハンバーグがメニューにあるのはちょっと意外な感じがしますが、メニューに加えたきっかけなどを教えていただけますでしょうか?
店主 森山茂雄さん(以下森山):以前は栃木の“肉のふきあげ”で修行をしていました。ここに戻ってくるにあたって、肉の専門店・洋食屋での修行で覚えた技術を活かしメニューを、と思って加えました。
ただ、“まちの食堂”というあり方は変えたくないので、創業当時からのそばや丼ものも変わらず出しています。
― 昔からのお客さんにとっては有りがたいお話ですね。今回のメニューについて、こだわりポイントなど教えていただけますでしょうか?
森山:ハンバーグはすべて手作りで、お店でひき肉から作っています。デミグラスソースも牛骨から時間をかけた洋食屋の作り方です。見た目は食堂の定食ですが、中味はしっかり洋食なんです。
― 今後の展望などをお聞かせいただけますでしょうか。
森山:メニューを増やすとか、お土産品を作るとかより、今ある料理を完璧なもの、本当においしいものにしていきたいですね。つけあわせのキャベツを冷やしてキンキンの状態で出すとか、ハンバーグは肉汁満タンにして出すとかですね。
― 撮影時にハンバーグを切った瞬間にあふれだした肉汁にはそういった背景があったんですね。ありがとうございました。
「昔から来てくれるお客さんも大事にしたい」新たなメニューは加えても、定番メニューの味は変わらず守り続ける。
SHOP DATA
住所:栃木県佐野市葛生東3-1-8
電話:0283-85-3922
営業時間:11:30~14:00
17:00~19:30
定休日:火曜日
駐車場:あり
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